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テレビを押し入れにぶちこんだあの日から
わが家にちょっとだけリズムが戻ってきました。
「お?なんかいいかも、シュタイナー教育!」
そんなふうにノリよく(?)思った私は、さらにいろいろやってみたくなるわけです。自分なりにシュタイナーの小難しい本を読んだり、生活を整えたり。今風に言うなら丁寧な暮らし~みたいな感じ?
そんなある日、自転車で20分ほど走ったところに、なんと!シュタイナー幼稚園があると知りました。
(どうやって知ったんだっけ?たぶん…誰かに教えてもらったんだと思う。記憶はあいまいだけど💦当時の私の情報収集方法はこれしかなかったので行きつけのあのお店・・・?)
当時の私の行きつけは、吉祥寺にあったおもちゃ屋さん「おばあちゃんの玉手箱」。あのおもちゃ屋さん本当に良かったな~記憶というかイメージだけどちょっと薄暗い感じがして少しラベンダー?みたいな匂いがしてて・・・守られてる感じがしたよね。そこはシュタイナー教育に関するおもちゃ、書籍やグッズはもちろん、自然育児やオーガニック、手づくりの暮らしにまつわるいろんな情報が詰まってて。
今はもうお店がなくなってしまって…寂しいなぁ、当時はそこに行けば何かヒントがあるような気がして、ムスメとのお出かけついでに吉祥寺まで足を伸ばしては、ショッピングがてら情報収集していました。
シュタイナー幼稚園を発見!ワクワクが止まらない

どこで見つけた情報かは定かではないけど、わが家の近くにシュタイナー幼稚園があるらしいと知ったリサオク。
「シュタイナー幼稚園? 行くしかないじゃん!」
そんな気持ちで、ウキウキしていたのを覚えています。
ただ、うちのムスメはまだ入園年齢には早くて、本格的には通えない。
でも月に1回だけのプレキンダー(親子で参加する未就園児クラス)があるということで、抽選に当たった月には、鼻息荒く参加しました。
…もちろん落ちる月もあったし都合でいけないときも(涙)だからほんの数回のプレキンダーとオープンデイみたいな会、クリスマス会?みたいなものに顔を出してムスメにも親しんでもらうような策略を練っていたわけです。
その幼稚園は、お花が飾ってあって建物も室内も全部木で出来てる。ドイツから持って帰ってきた?って言ってたかな~
木でできたラックみたいなものは置き方によって、子どものテントみたいな小さな家になったり
木の積み木や木の実で遊んだり、クレヨンで絵をかいたり
しばらく遊んでいると先生のやわらかな声かけやハミングでお遊びが変わったり手作りのおやつの時間になるわけですよ。
そうすると今まで絵を描いたりしていた木の机が作業が出来るような形に変わるんです。
どうなってたのかわからないけど、幼稚園の先生のお父様が職人さんだったということで、いろんな形に変化する机が珍しいし優しい形。
とにかく全部が“あたたか~い”
あの空気感、いいなぁ〜って、うっとりしてた私。娘も楽しそうにしてたし、ますます「我が家もこうなりたい熱」がヒートアップ。
で、やるんですよ。家庭でも。プラスチックのおもちゃは全捨て!し◎ぢろうのお人形もさよなら~
おやつ問題と、こじらせシュタイナー教育まっしぐら

おやつは自然派でいこう!ってことで
実家から届く市販のお菓子はムスメにはNG。

「これ、添加物入ってるから、ムスメにはあげないでおくね」
「もうちょっと良いおやつ、送ってもらえるとありがたいな~甘栗とか手に入りやすいしどう?」
ってお礼の電話入れてました。
…今考えると、お礼とちゃいますやん!
ちょっと…いやかなりトゲがあった気がする。
でもその時の私は大真面目。ムスメのため!体にいいものを!って本気で思ってました。
そんな我が家の当時のムスメはというと、気に入らないものはバッサリ。

「これはムスメちゃんのきらいなやつなの」
…って、え?なんかちょっと言い方きつくない?
いやいや、食べ物の好き嫌いってレベルじゃなくて、なんかこう…全体的に“気に入らなきゃイヤ!”な感じのムスメに育ちつつあって。
私も内心

「わがままに育ってない?」
で、やっぱり思うわけです。

「ちゃんと育てなきゃ!」「シュタイナー幼稚園に入れたらいい子になるはず」
でもね、ここでまた壁が出現~
夫との温度差、「認定幼稚園でいいだろ」問題

シュタイナー幼稚園に通わせたい!と思ってた私に、夫からピシャリ。

「近所に認定幼稚園あるだろ?しかもタダだぞ?わざわざ高い幼稚園行かなくてもいいじゃん」
「リサオク身体弱いのに、毎日送り迎え出来るの?」
………正論~~~~~(泣)
毎日送り迎えするのリサオクだけが前提なのは納得できないけど、お金の話には勝てない。
というわけで、近所の幼稚園に泣く泣く入園。
ショックだったのか(ただの風邪?)で1週間寝込んでしまい入園式に出られなくなってしまったリサオク。
ちなみに当時の夫は

「俺が入園式に行ってくる」
とは絶対言わない。
1週間遅れて入園したムスメを園に送っていくと
既に仲良くなり始めていた小さい子たちからすると
誰だこいつ?
1週間遅れて入園したムスメを、初めて園に送り届けた日。
もうすでに仲良くなり始めていた小さい子たちにとっては、
「誰だこいつ?」
って感じだったんだと思います。
すると、小さな男の子がトコトコっと近寄ってきて、
なんとムスメの首をギュッと絞め始めたんです。無表情で、ぐ〜っと。
えええ⁉ 首を絞めてる!
慌てて止めに入って、なんとかムスメを引き離しながら、
私はその子に向かって、精一杯の笑顔で声をかけました。

まだ、小さいから・・・仲よくしようね、仲良くしてね
そう言って、ムスメを先生に託したんだけど——
心の中は、こわい!大丈夫かな?ほんとにこの幼稚園でよかったの?
って不安でいっぱいに。
でも、周りを見れば近所の子たちはみんな普通に通っている。
そう思うと、なんだか私だけが弱音を吐いてはいけない気がして、
またしても私はお決まりのパターン。
でもムスメはどんどん幼稚園に慣れていって。殴ったり蹴ったりを覚えていく。
そこには私の想像もしなかった刺激があって、私の理想とはかけ離れた別の人格(?)に育っていってしまう。
帰ってきたムスメは、お友だちを蹴ったとか、静かにしなきゃいけないとこで爆走したとか…転んで顔面を売って血まみれで帰って来たり
どうなってんの⁉って思うこともしばしば。
負けられない!リサオク的シュタイナー道

「これはいかん!」と思った私は、ますます”家庭でやったるで~シュタイナー教育”を完璧にしようとする。
そうなるともう、負のスパイラル。頑張ってるのに空回り。
理想を追いかけるほど、娘の“今”を許せなくなっていく。
今から思えば、だけど
「なにをあんなに頑張ってたんだろう、私」
って思うけど、その時はね、必死だったな~若かった!
“いい母”になりたかったのかな~私。きっと”いい母”とかすら考えてなかった気もする。とにかく子育てがわからないから、良いと言われるもの(思うもの)にしっかり沿って行かなきゃ間違っちゃう、って。
気づけば、自分が迷子になっていた
あぁ、そうか。
私、「間違いたくなかった」んだ。
書いてて気づくものなんだね。
いい母になりたかったのか?、ムスメにどうなってほしかったのか?
今になったら正直よくわからないけど
当時は「どうすればいいの?」って、完全に迷子だったんだと思う。
でね、そんな時に出会ったシュタイナー教育が、
自分の中の“なにか”に、ふっと落ちた感じがしたのよ。
「あ、これかも」って。
この自分が何に迷っていたのかがわかっただけでも、
「書くってやっぱりいいな〜」って思う。
…とはいえ、これ書くの、何年ぶり?
「ボチボチ書きます」なんて言いながら、頻度2年に1回とかダメでしょ(笑)
とりあえず、続く! です。ちなみに次回も間違ってると思います(爆)
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